脳の衰えはいつから?
40代から脳の前頭葉が委縮し、老化が始まると言われています。
この場合、「記憶」「体力」より「感情」が先に衰えの影響を受けるということです。
例としては、些細ななことが許せなくなる、すぐにカッとなるなど、今まで許容できたことができなくなっているのは感情のコントロールができなくなっているからです。
前頭葉とは
前頭葉は頭の前の部分に位置しています。
また、前頭葉は思考、意欲、感情、理性、性格など人間が人間らしく生きていくための役割を担っています
大きく分けると①意欲感情のコントロール能力、②思考の切り替え能力、③創造力の源泉の3つになります。
前頭葉が老化すると先述の機能が低下するので、感情の抑制が効きにくくなったり、自発性の低下や物事を深く考えなくなったりします。
前頭葉の老化が進むと不機嫌そうに見える
何が不満なのかわからないのに、いつも仏頂面にしていて何事につけ不満を口にしたり、突っかかってきたり、イラついて周囲と打ち解けようとしなくなる。
例えば、会社で部下に聞かれても面倒臭そうに「そういうことも知らないのか」「自分で考えろ」とつきはなしたりする。部下のちょっとしたミスも許せなくなり、ガミガミ怒鳴る。その結果、人からの関わりが少なくなり孤独感を感じていき、ますます意固地になっていきます。そして、会社を定年退職した後はそういう状態がもっと悪くなっていくことが多いです。
感情の衰えから表情が乏しくなり、不機嫌そうに見えるようになります。
前頭葉が衰えると考え方が短絡的になる
前頭葉が萎縮すると疑う能力が落ちるので、簡単に振り込め詐欺などに引っかかりやすくなります。
自分が騙されたことに気づかず、またそれを認めようとしなくなるので、
同じことを何回も繰り返してしまいます。
脳の老化を防ぐ
脳の老化を防ぐには ①運動 ②食事 ③睡眠 が最も効果があるといわれています。
認知症に効く薬は未だにないといわれています。
最も効果があるのは運動、食事、睡眠ということです。
この中で特に運動は効果の高い方法と言われています。
また、食事にものに良い食べ物悪い食べ物もありますので、選別して食事を摂るといいと思います。
ただし、ストレスが一番脳に良くないので、
体に悪い食べ物が好きな場合は、我慢せず、ときどき摂ることをお勧めします。
私の経験ですが、寝る時の体勢も脳の老化に関係していると思います。
特に首の状態が悪いと脳への血流が悪くなるため、脳の老化を早めると思っています。
なので寝具も気をつけていただきたいです。
私は常日頃、患者さんには『そば枕』と『せんべい布団』をすすめています。
鍼灸治療
鍼灸治療にも『健脳』という施術があります。
対象としては記憶力低下、健忘症、認知症などです。
脳を健やかにして、
表情豊かに、にこやかに
楽しく過ごしましょう!