『五行（ごぎょう）』
五行とは、
木・火・土・金・水（もく・か・ど・こん・すい）という五つの属性のことです。
※金はゴンと読まれますが、私は言いにくいのでコンと言っています
属性のイメージとしては、木は樹木、火は燃える炎、土は土壌、金は金属、水は河川となります
性質は、
木は幹や葉が伸びるように『伸びやか』、
火は焚き火や太陽のような『温めるとか熱する』、
土は作物を育てる『栄養や補う』、
金は金属や刃物のようにキリッとしたところから『清潔』、
水は河川や雨のように『潤す』となります。
五行の分類
五行は多方面に分類されています。
五臓六腑の『五臓（ごぞう）』もその一つで、
木は肝、火は心、土は脾、金は肺、水は腎です。
例えば、季節なら『五季（ごき）』と言って
木は「春」、火は「夏」、土は「長夏」、金は「秋」、水は「冬」です。
春を例に挙げると春は属性が木なので、伸びやかな気持ちになります。
但し、その気持ちが過剰になると気がふれた人になります。
つまり、春になると変質者が出没しやすいです。
また情緒も不安定になりやすいのもこの時期です。
感情なら『五志（ごし）』と言って
木は「怒り」、火は「喜ぶ」、土は「思う」、金は「悲しむ・憂う」、水は「恐れる」です。
五臓と一緒に解釈すると
例えば、水の五臓は「腎」で、五志は「恐れ」です。
腎が弱っている人の傾向としてはビクビクしやすいというのが挙げられます。
実際に臨床の現場でも腎臓を患った時は、眠っている時に音がすると音に反応してビクっとして起き上がったとか、よく聞きます。
五行を理解すると
感情(精神)からもどこの臓腑が弱っているなー、強くなっているなーっということがある程度目安としてわかってきます。
また、東洋医学の五行を知ることで病気になる前に現れる兆候や状態としても役たつと思います。
過剰な心配や検査をせず、まずは日常生活から少しずつ改善して五臓六腑を整えていけば、精神などのバランスを保っていただけると思います。
一番簡単なのは『楽しく過ごす』というブログの健康３原則（睡眠・食事・運動）を実践していただければ、五臓も整いやすいです。
